歴民研活動報告
このブログでは京都学園大学「歴史民俗研究会」の活動を紹介しています
DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
DATE: 2008/08/01(金)   CATEGORY: 活動日誌
亀岡異界/妖怪四十二箇所  十三、みなづき様
7月31日に、南丹市八木町観音寺・屋賀にフィールドワークに行ってきました。
今回参加したのは、一回生三人と、三回生二人、そして、お客様一名です。
研究会は、みんなで楽しくをもっとーとしておりますので、研究会メンバー以外の方もよく参加されます。今回も、そんなお客様(社会人の方)一名と一緒に楽しく行ってまいりました。

今回は、みなづき様についての調査です。
みなづき様とは、現在の八木町観音寺と屋賀という地域に伝わるとされる伝承です。
どのようなものかと言うと、歴民研愛用の『口丹波口碑集』にその記述が載っておりますので、以下に参照したいと思います。

船井郡と南桑田郡の境にある富本村観音寺部落の氏寺に、俗にみなづき様と呼ぶ木の株がお祭りしてある。それは、帽子を被った人の様な格好をした五尺ばかりの自然木である。このみなづき様は元来屋賀(やが)部落にお祀りしてあったものだそうなが、今から百年程前のことである。屋賀部落と観音寺部落との中間に國分川が流れていて、観音寺部落の流れがこれに注いでいる。この國分川が洪水を起こすこと累年に及び屋賀の人達を苦しめたので、部落の人達は國分川にこのみなづき様を投げ捨てた。みなづき様は流れを上って観音寺部落のある橋の下でキーキーと鳴き声を立てていられたので、村人達が拾い上げて祀ったのだと云ふ。拾い上げた七月のある日には毎年踊をする。最初に踊った時には隣の部落のものが喧嘩に来たと云う。このみなづき様には瓜の初物をお供えする。『口丹波口碑集』p22~23

このみなづき様は、地域では、みなづきさんと呼ばれ、現在、観音寺にある興禅寺というお寺に安置され、祀られています。
見た目は、高さ一メートルほどの、彫刻の削れた木彫りの仏像のような姿で、人間のような形をしています。頭の部分は、確かに帽子を被ったように盛り上がっていました。下半身の右の足の辺りから、背後にかけて、ぼこぼことした木の塊がくっついており、その部分だけ、幅60センチほどあったように見受けられました。

毎年、7月の31日には、この地域で採れたお野菜をお供えしてお祭り(みなづき様を公開)をするそうです。今回伺った時には、西瓜やきゅうりなどの野菜(もちろん、瓜もお供えしてありました。この辺りでは、瓜が有名だということで、漬物などとしても売られています。その辺の関係も今後調べてみたいと思います。)と、みなづき(お餅のお菓子)がお供えしてありました。
口丹波口碑集では、かつて、踊りをしたと書いてありましたが、実際に昔には盛大に踊りが行なわれ、賑やかだったそうです。お話によれば、それは、盆踊りと関係しているようでした。

みなづき様が流されたという國分川は、現在でも、観音寺と屋賀の丁度中間に流れています。
現在は、水量の少ない、比較的細い川ですが、洪水の時には、観音寺にある川と、屋賀にある川がこの國分川に流れ込むということなので、恐らく、物凄い水量になって氾濫することも推測されます。
観音寺地域の方の話によれば、みなづき様は、この國分川の、上(カミ)から流れて来て、観音寺の薬師寺さんの下方辺りで、引っかかって、キーキー泣いていたといことだそうです。この薬師寺は、現在では、観音寺の公民館になっています。
しかし、薬師寺の前にはどこに祀られていたかは良くわからないそうです。
一説には、屋賀寺という氏寺だったかもしれないということです。屋賀寺は、今は地名だけ残っていて、場所は、明確には良くわからないそうです。

その他にも、みなづき様は、その見た目から、もとは仏像で、洪水になったから、焼かれて、川に捨てられたのでは?とおっしゃる方もいらっしゃいました。


以上は、数回聞き取りしたことに基づいて書かれています。まだ、十数人にしかお話を伺えておりませんし、語ってくださる方によっても、話の内容が異なることもあります。また、私たち自身の聞き間違えということもございますので、その辺りはご了承くださいませ。
今後、まだまだ確認しなければならないこと、聞かなければならないことが山ほどありますので、これからも、この調査を続けていきたいと思います。

観音寺と屋賀周辺地図

                                                
                                                  算盤坊主     
スポンサーサイト
[ TB*0 | CO*0 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する

TRACK BACK
TB*URL
Copyright © 歴民研活動報告. all rights reserved. ページの先頭へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。