歴民研活動報告
このブログでは京都学園大学「歴史民俗研究会」の活動を紹介しています
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DATE: 2008/06/21(土)   CATEGORY: 活動日誌
落語と怪談 「幽霊飴」
今回は、6月21日のオープンキャンパスで発表した、落語「幽霊飴」について紹介したいと思います。

まず、落語「幽霊飴」とは、どんな話かというと・・・
京都は東山、高台寺の近くのさるお屋敷から、毎晩子持ちの幽霊が出て、鳥辺山・三年坂・二年坂の方へ行くという噂が立った。妙心寺の雲水がこれを聞き、正体を見とどけようと探すうち、幽霊を発見したので跡をつけて二年坂で呼びとめ、事情を聞くと嬰子のために飴を買に来るとのこと。
雲水「あなたはいったいどこに居るのか」といえば、
幽霊「はい、コオダイジ」(『上方演芸辞典』前田勇編 参照)

つまり、「高台寺」と「子を大事」をかけた落ちになっています(笑)
この落語は、明治時代の落語家「桂文の助」が創作したものです。しかし、この落語には、もとになる伝説がありました。それが、全国に流布している「子育て幽霊」伝説です。
それは、大まかに説明すると、「妊娠したまま亡くなった女性が、墓の中で出産し、赤ん坊を育てる為に食べ物を買いに来る、」という話です。この伝説には、よくある結末がありまして、それは、成長した子どもが高僧になるというものです。そこから、この話が仏教説話に利用されていることが伺えます。
桂文の助は、京都の鳥辺野に伝わるこの伝説を利用して、落語を創作したようです。
この、鳥辺野の伝説というのは、同じ京都の連台野から伝わった話だと言う説があります。そして、もっと、遡ると、この伝説は中国の文献『夷堅志〈いけんし〉』(1198年頃・洪邁著)「餅を買う女」に見出すことが出来ます。

このように、幽霊飴伝説は、中国で記述された文献が日本に伝わり、ある地域では記述され、ある地域では口承で伝えられ、そしてまた、記述されて伝わったりしています。このように、伝承とは、口承のみ、書物(記述された文献)のみで伝わるのではなく、さまざまメディアによって現在まで広く伝わっています。

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現在でも、六波羅に、「子育て飴」のお店があります。個人的には、とても懐かしい味のする飴なので、興味のある方は是非行ってみてください。 (算盤坊主)
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